春の甲子園に、SMAPの名曲は流れるのか。第87回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、甲子園)の選考委員会が今日23日、大阪市内で行われ、出場32校が決定する。大激戦の関東・東京6校目は、東京大会準優勝の二松学舎大付、関東大会8強の東海大甲府(山梨)、平塚学園(神奈川)の争い。SMAP中居正広(42)が在籍した平塚学園は、悲願の初出場へ、吉報を待っている。

 「夜空ノムコウ」「世界に一つだけの花」など、SMAPの名曲を甲子園のアルプススタンドに響き渡らせたい。平塚学園ナインは発表を前日に控え、神奈川・大磯町の室内練習場で快音を響かせた。八木崇文監督(35)は「選んでいただく立場なので、あとはどう評価していただけるかです」と慎重だが、初出場となれば応援歌として使用することも検討。野球好きの“中居先輩”もきっと大喜びしてくれるに違いない。

 昨秋の神奈川大会を制して13年ぶりに関東大会へ出場した。激戦区を制した源には「睡眠トレ」がある。一日練習の時は必ず2時間の昼寝タイムがあり、オフは2月いっぱいまで基本的に朝練禁止。1日8~9時間の睡眠時間確保に努める。同監督は「体を大きくする上で睡眠は大事。続けることで確実に体は大きくなっていると思います」と、トレーニングと睡眠の相乗効果を語った。

 12月に行われた約2週間の強化合宿では、最終日に大磯海岸の砂浜約30キロを走り抜き、足腰を鍛え上げた。「12月までは、走ることと(バットを)振ることに妥協はしませんでした。(エースの)高田も、夏以降パワーがついてきたと思います」と八木監督。準備を整えて運命の時を待つ。【和田美保】