お昼寝2
恋の調味料/南夢
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放課後、誰とも話したくないし、帰る気になれない。

昨日の晩からずっと考えていることがある。

相談するにもしょうもない話だと言われそうで昨日から誰にも相談出来ないでいる。


「…悩み事か?」

部活が終わったらしい南が教室に入ってきて私の隣に座った。

「あ、南…。そうやねん、ちょっと悩んでんねん…」
「お前にも悩みがあんねんな」

南は隣の席になってから気になる存在だ。
気になる存在にこんなことを言うのは気が引けるけど、「言うてみーや」と言う表情に冷やかしという文字は見当たらない。


「昨日の晩ご飯、お刺身やってん」
「なんや自慢か?俺んちはキムチと味噌汁じゃ。悩み交換せぇや」
「ちゃうねん。お刺身って醤油つけるやん?」
「そりゃあな」
「素材の良さ、殺してへん?」
「は?」
「お刺身以外もやねん。例えば焼肉」
「あー、そんなん言うなや!食いたくなってくるやんけ」
「焼肉って肉焼くやん。焼き終わったらタレつけるやん。肉の味せぇへんやん」
「……」
「醤油も焼肉のタレも嫌いじゃない。むしろ好きや。でもつけたら意味なくない?」
「……」

やっぱり呆れてる。
言うんじゃなかった。

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