うつになると、何をしていてもいなくても、とにかく嫌な考えばかりが頭に浮かびます これを[否定的自動思考]と呼んでいます 元気なときでも、少しは[否定的自動思考]はあるのが普通ですが、私たちの生活全体を占めているわけではなく考えを切り替えることができます しかし、ひどいうつ状態になってしまうと考えることの全てが[否定的自動思考]になってしまうのです これは、うつ状態による脳内の変化に対応して出てくるもので、これが浮かんで来ること自体を止めるのは容易ではありませんが、これが【うつ状態のせいで出てきた『否定的自動思考』だ】と認識して、もっと合理的な考え方で反論することは、練習をすればできるようになります その方法が【認知行動療法】なのです。 うつ状態で出てくる[否定的自動思考]には決まったパターンがあります【例】嫌な考えが出てきた時、その嫌な考えがどのようなパターンに基づいた否定的自動思考かを分析し、合理的な考え方の練習をします 例えば、「今日も何も仕事がはかどらなかった。やっぱり自分はだめな人間だ」と思ったとします これは「今日も」「何も」の部分は過剰な一般化であり、合理的には「今日ダメだからといって今までいつもダメだった訳ではない、何もできなかったのではなく、できた仕事の量が少なかっただけで、できた部分もある」と考えることができます また、「仕事がはかどらなかった=自分は無能な人間だ」という考え方は、自分に負のレッテルを貼ることにあたります 自分の特徴は仕事が進まないだけではありません 周囲に気を遣ったり、家族を大切にしたり、良い面もあるはずなのです 仕事ができない部分だけを取り上げて自分がだめな人間と決めつけるのは行き過ぎです 【今すぐにでも何か始めてみたい】という方にすぐにでもできそうな方法は、以下のような感じです 1)日記をつけるとき、左側のページだけに書き込むようにする 2)うつ状態に特徴的な誤った考え方の部分に下線を引き、右のページに、それが【例】のどれに当たるかを書き込む 3)それに対応した、合理的な考え方を書き込む 最初は「先生ならこういうかも知れないけど、自分はこうはとても思えない」と苦々しく思いながらでも構いません 繰り返し練習するうちに、苦々しく思いながらも「合理的に考えればこうなんだろうけど」と考えられるようになればしめたものです いずれは自然とこういう考え方ができるようになってくるはずです ※医療機関で治療を受けておられる方で、薬以外にも積極的な対処法を望まれる方を対象として紹介しています <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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