【手探りの人生】 目の見えない人は、なかなかケガをしない。むしろ目の見える人のほうが、石に躓いたり、ものに突き当たったりしてよくケガをする。なまじっか目が見えるために、油断するのである。乱暴になるのである。 目の見えない人は手探りで歩む。一歩一歩が慎重である。謙虚である。そして一足歩ために全神経を集中する、これほど真剣な歩み方は、目の見える人にはちょっとあるまい。 人生で思わぬケガをしたくなければ、そして世の中で躓いたくなければ、この歩み方を見習うがいい。「一寸先は闇の世の中」といいながら、お互いずいぶん乱暴な歩み方をしているのではなかろうか。 いくつになってもわからないのが人生というものである。世の中というものである。それなら手探りで歩むほか道はあるまい。わからない人生を、わかったようなつもりで歩むことほど危険なことはない。わからない世の中を、みんなに教えられ、みんなに手を引かれつつ、一歩一歩踏みしめて行くことである。謙虚に、そして真剣に。お互いの人生を手探りのつもりで歩んでゆきたいものである。 03:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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