【さまざま】 春が来て花が咲いて、初夏が来て若葉が萌えて、野山はまさに華麗な装いである。さまざまな花が咲き、さまざまの草木が萌え、さまざまな鳥が舞う。さまざま、とりどりなればこそのこの華麗さである。この自然の装いである。 花は桜だけ、木は杉だけ、鳥はウグイスだけ。それはそれなりの風情はあろうけれども、この日本の山野に、もしこれだけの種類しかなかったとしたら、とても自然の豊かさは生まれ出てこなかったであろう。 いろいろな花があってよかった。さまざまな木があってよかった。たくさんの鳥があってよかった。自然の理のありたかである。人もまたさまざま。さまざまな人がいればこそ、豊かな働きも生み出されてくる。自分と他人とは、顔も違えば気性も違う。好みも違う。それでよいのである。違うことを嘆くよりも、その違うことのなかに無限の妙味を感じたい。無限の豊かさを感じたい。そして、人それぞれに力を尽くし、人それぞれに助け合い、支えあって生きてゆきたい。 いろいろな人がいてよかった。さまざまな人がいてよかった。私は、こう考えるのである。 01:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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