【若葉の峠】 峠から峠に移る旅路かなーいつ聞いたのか、どこで読んだのか、もうすっかり忘れてしまったが、この言葉だけは今も忘れずに、時折の感慨にフト頭をかすめてゆく。 一つの峠を越えてホッと一息ついたら、また次に峠が控えていて、その峠を越えると、やっぱり次にまた峠が続いていて、だからとめどなく峠が続いて、果てしもない旅路である。 これもまた人生の一つの真実である。真実である限り、これは誰も避けられない。避けたければ、やはりただ懸命に歩む他にはないであろう。 高い峠、低い峠、荒れた峠、のんびりした峠、さまざまな起伏の中に、さまなまな人生が織り込まれ、時には雨に降られ、風に吹かれ、難渋の重い足を引きずられねばならぬこともあろうが、また思わぬ暖かい日差しに、チチと鳴く小鳥の声を懐かしむこともあろう。 それでも元気で懸命に、越えられるだけの峠を越え、歩めるだけの旅路を歩みたい。 若葉の峠に、また新しい意欲をおぼえるのである。 03:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |