【眼前の小利】 一匹狂えば千匹狂うというが、これは何も、馬だけに限ったことではない。人間でも、一人がちょっとした心得違いをしたのならば、それに引きずられてまた多くの人が道を誤る。ことに、それが利欲に関わった問題になると、とかく人の判断は狂いやすい。そして眼前の小利にとらわれる。 眼前の小利にとらわれるな、とは昔からの諺であるが、小利にとらわれては、結局は損をする。その損も、単に自分だけで終わるならまだ罪は軽いが、今日の世の中のように、人と人、仕事と仕事とがたがいに密接につながっているときには、一人の損がみんなの損となり、その心得違いは大変な結果を生む。 こんなことは、いまさら事新しくいう必要もないのだが、この世の中、やっぱり一部の人のちょっとした心得違いからいろいろな問題が引き起こされていることを思えば、眼前の小利にとらわれるなと、何度も何度も繰り返していいたくもなってくる。 別に難しいことをいうつもりはない。またいっても詮ないことだと考えてもいない。こんなことは結局、人の良識に訴えるのが根本で、だから何度も何度もあきらめずにいいたいのである。 03:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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