【忍耐の徳】 何事においても辛抱強さというものが大事だが、近頃はどうもこの忍耐の美徳というものが疎かにされがちで、ちょっとした困難にもすぐ参って悲鳴を挙げがちである。そして、事志と違った時には、それをこらえてさらに精進をし、さらに力を蓄えるという気迫がまるで乏しくなり、そのことの責任はすべて他にありとして、もっぱら人を罵り、社会を責める。 これは例えれば、商売で品物が売れないのは、すべて世間が悪いからだと言うのと同じことで、これでは世間は誰も相手にしてくれないであろう。買うに足る品物であり、買って気持ちのよいサービスでなければ、人は誰も買わないのである。 だから売れなければ、まず、自らを反省し、じっと辛抱をして更に精進努力を続け、人々に喜んで買っていただけるだけの実力というものを、養わなければならないのである。 車の心棒が弱ければ、すぐに折れてガタガタになる。人間も辛抱がなければ、すぐに悲鳴をあげてグラグラになる。 お互いに忍耐を一つの美徳として、辛抱強い働きを続けてゆきたいものである。 14:37 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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