【風が吹けば】 風が吹けば波が立つ。波が立てば舟も揺れる。揺れるよりも揺れないほうが良いけれど、風が強く波が大きければ、何万トンの船でも、ちょっと揺れないわけにはゆくまい。これを強いて止めようとすれば、かえって無理を生じる。無理を通せば船が壊れる。揺れねばならぬときには揺れてもよかろう。これも一つの考え方。 大切なことは、うろたえないことである。慌てないことである。うろたえては、かえって針路を誤る。そして、沈めなくてよい船でも、沈めてしまう結果になりかねない。すべての人が冷静に、そして忠実にそれぞれの職務を果たせばよい。ここに全員の力強い協力が生まれてくるのである。 嵐のときほど、協力が尊ばれるときはない。うろたえていては、この協力がこわされる。だから、揺れることを恐れるよりも、協力をこわされることを恐れたほうがよい。 人生は運不運の背中合わせといえる。いつ突如として嵐がおとずれるか、誰しも予期することはできない。 常に自分のまわりを冷静に眺め、それぞれの心構えを、しっかりと確かめておきたいものである。 08:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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