【手を合わす】 うどんの値段は同じであっても、客を大事にしてくれる店、真心こもった親切な店には、人は自然に寄りついてゆく。その反対に、客をぞんざいにし、礼儀もなければ作法もない、そんな店には、人の足は自然と遠ざかる。 客が食べ終わって出て行く後ろ姿に、しんそこ、ありがたく手を合わせて拝むような心持ち、そんな心持のうどん屋さんは、必ず成功するのである。 こんな心がけに徹したならば、もちろん、うどんの味もよくなってくる。一人ひとりに親切で、一杯一杯に慎重で、湯加減、ダシ加減にも、親身の工夫がはらわれる。 そのうえ、客を待たせない。たとえ親身で、うまくても、痺れが切れるほど待たされたら、今日の時代では、客の好意も続かない。客の後ろ姿に手を合わす心がけには、早く早くという客の気持ちが伝わってくるはずである。 親切で、うまくて、早くて、そして後ろ姿に手を合わす。この心がけの大切さは、何もうどん屋さんだけに限らないであろう。お互いによく考えたい。 02:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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