柳原鉄太郎のブログ
2014年11月18日(火)
【同じ金でも】
同じ金でも、他人からポンともらった金ならば、ついつい気軽に使ってしまって、いつのまにか雲散霧消。金が生きない。金の値打ちも光らない。

同じ金でも、汗水たらして得た金ならば、そうたやすくは使えない。使うにしても真剣である。慎重である。だから金の値打ちがそのまま光る。

金は天下のまわりもの。自分の金といっても、たまたまその時、自分が持っているというだけで、所詮は天下国家の金である。その金を値打ちもなしに使うとうことは、いわば天下国家の財宝を意義なく失ったに等しい。

金の値打ちを生かして使うということは、国家社会に対するお互い社会人の一つの大きな責任である。義務である。そのためには、金はやはり、自分の汗水たらして、自分の働きで儲けねばならぬ。自分の額に汗がにじみ出ていないような金は、もらってはならぬ。借りてはならぬ。

個人の生活然り。事業の経営然り。そして国家の運営の上にも、この心構えが大事であろう。

08:00
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