【勤勉の徳】 天災地変をまつまでもなく、粒々辛苦の巨万の富も、事あらば一朝にして失われてしまうことがしばしばある。形あるものはいつかは滅びるにしても、誠に儚い姿であるといえよう。 だがしかし、身についた技とか習性とかは、これは生ある限り失われはしない。頼りになるのは、やはり自分の身についた技、身についた習性。 だから、何か一つでもいいから、よき技、よき習性を身につけたいものであるが、なかでもいわゆる勤勉の習性は、何にも増して尊いものに思われる。 勤勉は喜びを生み、信用を生み、そして富を生む。人間のいわば一つの大事な徳である。徳である限り、これを積むには不断の努力がいる。 相撲に強くなるためには、不断に真剣な稽古を積まねばならないように、勤勉の習性を身につけるためには、まず日々を勤勉につとめる努力がいるのである。その努力が重なって勤勉の習性が身につき、その習性からはじめて徳が生まれてくる。 お互いに勤勉の徳を積みたいものである。 05:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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