【知恵の幅】 賢い人と愚かな人と、その間にはたいへんな差があるように思うけれど、もっと大きな自然の知恵から見たならば、それが人間であるかぎり、賢さにも愚かさにも自ずから限りがあるわけで、どんなに賢い人でも、神や仏ほどの知恵もなければ、どんなに愚かな人でも、本当は犬猫に劣るというほどの人もいない。 九十九%まで、大自然から与えられ、大自然の恵みを受けているこの人間の身体である。心である。自分で自分が思うようになるのは、実はホンのわずかである。 そのわずかな知恵の幅の中に、さまざまな人が、さまざまな生き方がある。いささかな賢さを誇り、些少の愚かさを卑下してみても、何ほどのことがあるのであろう。それこそ所詮、稚気に類するというものではなかろうか。 わずかな人間の知恵の幅である。賢さの中にも愚かさがあり、愚かさの中にも賢さが潜んでいる。 小さな賢愚の中で、小さなお互いの心を乱すまい。 平々淡々、自らの与えられた人生を、心静かに歩みたいものである。 07:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |