柳原鉄太郎のブログ
2014年12月14日(日)
【体験の上に】
ここに非常な水泳の名人がいるとする。そしてこの名人から、いかにすれば水泳が上達するかという講義を聴くとする。仮に三年間、休まず怠らず、微に入り細にわたって懇切丁寧に講義を受け、水泳の理を教えられ、泳ぎの心がけをきかされる。それでめでたく卒業のゆるしを得たとする。だがはたして、それだけで実際に直ちに泳ぎができるであろうか。

いかに成績優秀な生徒でも、それだけですぐさま水に放り込まれたらどうなるか。たちまちブクブク疑いなし。講義を聴くだけでは泳げないのである。

やはり実際に、この身体を水につけねばならない。そして涙のこぼれるような不覚の水も飲まねばならない。時には、死ぬほどの思いもしなければならないであろう。

そうしてこそ水に浮けるし、泳ぎも身につく。体験の尊さはここにあるわけである。

教えの手引きは、この体験の上に生かされて、はじめてその光を放つ。単に教えを聞くだけでは、何事もなしうるような錯覚を慎みたいと思う。

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