【信念のもとに】 昔の商人は”店是とのれん”というものを、ずいぶん大事にした。ときには、自分の生命よりもこれを大事にした。伝来の店是とのれんを守ることに、商人としての生命をかけて、これに強い信念を置き、誇りを感じていたのである。そのことのよしあしは別として、”武士道とは死ぬことと見つけたり”といったあの葉隠武士の信念に一脈相通ずるようなものがある。そしてそこに土性骨といわれるものの源泉があったのである。 時代は変わった。人の考えも変わった。しかし信念に生きることの尊さには、すこしも変わりはない。いや今日ほど、事を成す上において信念を持つことの尊さが痛感されるときはない。為政者に信念がなければ国はつぶれる。経営者に信念がなければ事業はつぶれる。そして店主に信念がなければ店はつぶれる。誇りを失い、フラフラしているときではない。 正しい国是を定め、誇りある店是を定め、力強い店是を決めて、強い信念のもとに、自他共に確固たる歩みを進めたい。そこから国家の、事業の、お店の、そしてお互い個々人の真の繁栄が生み出されてくると思うのである。 07:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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