【我が事の思いで】 ひとくちに漫才、落語といっても、上手下手さまざまである。同じネタでも名人上手がやれば、抱腹絶倒つきないおもしろみがあるけれども、下手な人がやればおもしろくもなければおかしくもない。ましてや素人がやれば、あくびを殺しながらの時間の浪費。材料が同じなのに、どうしてこんなに違うのか。 持ち味もあろう、適性もあろう。修練もあろうし、工夫もあろう。熱意の違い、真剣さの違い、研究心の違い、こうしたものが総合されて、天地の差を生み出しているのかもしれない。 漫才ならば、下手でもせいぜい時間の浪費で終わるけれども、これが一国の政治ともなるとそう簡単に事はすまない。同じ国土、同じ国民、同じ国富、つまり材料は同じでも、政治のやり方一つ、政治家の心がけ一つで、国家の盛衰、国民の幸不幸が根本的に左右されてくるのである。国家の運営も会社の経営も、また商店の経営も団体の運営も、すべてみな同じことが言えるであろう。 他人事ではない。我が事である。我が事の思いで、今一度、政治を吟味したい。経営を吟味したい。そして個人として、また国民としての我が身のあり方を静かに振り返ってみたい。 03:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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