【談笑のうちに】 我が国も、戦後は言論の自由が許されて、そのために世の中がずいぶんと明るくなったが、その反面にカンカンガクガクの徒がやたらに増えて、黙々と働くという気風が些か薄れたようにも思われる。論多くして国栄えず、とまでは言わないが、この点お互いに静かに反省してみてはどうだろう。 よい自動車は、その性能が良ければ良いほど、余計な音を発しない。小さな音で、しかも素晴らしいスピードで走るのである。ところが悪い自動車は、ブウブウガタガタ大きな音をたて、そのくせなかなか速度が出ずに、すぐにエンコしてしまう。 口角アワを飛ばし、腕を捲くらんばかりの大議論をしながら、一向に物事が進まないのは、この悪い自動車のように、どうもあまり感心した姿ではない。やっぱりよい自動車のように、最小限必要な議論に止め、それも談笑の内にスムーズに運んでゆきたいものである。それでこそ議論が本当に世の中の繁栄に役に立つことになるのであろう。 朗らかに語り合い、黙々として働く。お互いにエンコしないうちに、国家として、また国民として、こんなことを心がけてみたい。 02:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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