【比べる】 生まれた時は、透き通るような黒い瞳に、天上天下何ものにもかえがたい宝のしずくが溢れていたのに、日と共に、年と共に、周りの諸々と比べられて、誰に比べてかわいいとか、賢いとか、偉いとか、偉くないとか、比べに比べられる日々が続いていく。 幼き日でも、学校でも、社会に出ても、一刻も比べられない時はないのである。 そんな中で、知らず知らずの内に、他と比べた自分だけが自分と思い込んで、おごり、たかぶり、なげき、沈む。天上天下、比べるにも比べようのないあの純粋な自分だけの宝のしずくをどこに見失ったのか。 比べつつ歩むのは、一つの進歩でもある。しかし、比べようのない自分を深く見つめて、そこにドッシリ腰をすえて歩むのも、貴重な進歩を生む。 お互いにうろたえ傷つけ合うことのない人生を歩むために、せめて年の始めだけでも、あの純粋な天与の自分を思い起こす静思の時を持ちたい。 07:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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