柳原鉄太郎のブログ
2015年02月05日(木)
【半鐘が鳴れば】
ジャンと半鐘が鳴れば直ちにかけつける。火消しばかりではない。出入りの商人、職人も、大事なお得意先が火事だと知れば、火消しよりも早くかけつけて、火を消す、家財を運び出す。うろたえる家人を助けて、後始末に懸命になる。誠心誠意の奉仕ぶりである。

むかしの商人、職人には、こういう気質が根強くあったということだが、これは単に、ものを買ってくださるからという打算の思いだけではなさそうである。日ごろお世話になっているという深い感謝の気持ちが、大事なお得意先のためには、いつでも立ち上がるという気質を生み出したのである。商売だけではない。人と人とのまじわりの上でも、むかしはこういう気質が根強くあった。

時代は変わった。明治になり大正になり、昭和になり平成になった。商売のやり方も人のまじわり方もずいぶん変わった。これも進歩の一つのあらわれで、まことに結構である。しかし、日ごろお世話になっているという深い感謝の気持ち、そして大事なお得意先のためにはいつでも立ち上がるという誠心誠意の奉仕の気持ち、これだけは、商売の上でも、また人と人とのまじわりの上でも、いつまでも失いたくないものである。

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