【仰ぎ見給え】 仰ぎ見給え。あのすき通るような真冬の青空。どこまでもどこまでも青く染まった果てしなき大空の深さ。思わず息をのむ。そんなとき、天の声が聞こえる。フト天の声が聞こえる。 天の声は自分の声。自分の魂の声。何にも考えていないとき、何にも考えようとしていない自我のとき、フト浮かびあがってくる不思議な声。それが天の声である。素直な魂の声である。たちまちにしてかき消され、忘れられていく声かも知れないが、その一瞬のなつかしさを大事にし給え。 小さな知恵と小さなとらわれと小さな憤りのなかで、我と我が心を傷つける日々ではあるけれど、お互いの天与の魂はそんな日々に耐えて、今日もなお奥深く、静かな光をたたえている。その光が、もの思わぬ一瞬にきらめくのである。天地と一体となった自我のとき、フトひらめき出るのである。この素直ななつかしさ。不思議なあたたかさ。 思い悩むのもよい。迷いの淵に立つのもよい。それも人間の一つの生き甲斐かも知れない。しかし時に仰ぎ見給え、あおのすき通るような真冬の青空を。 06:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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