【出処進退】 日本古来の武士道については、いろいろと解釈もあろうけれど、これはつまり要するに、人間の出処進退の真髄を教えたものであると思う。やってはならんときには、やってはならん、そして、やらねばならんときには、断固としてやる。これがつまり武士道というものなのである。 お互いにわが身がかわいいから、自分の利害得失について敏感であるのは当たり前であるけれど、しかし、わが身の利害得失のみで是非善悪を論じ、出処進退を決するならば、これは動物と大して変わりのないことになる。いつもそうであれとは言わないけれど、やらねばならんときには、一身の利害を第二にして、一つの強い使命感のもとに、断固としてやる。また、やってはいけないときには、たとえ面目がつぶれても、毅然としてやらない。それができるところに人間としての一つの尊さがあるのである。利害、面目を超越して、常に真実に立ち、真実に直面して事を進めていくという心がまえが大事なのである。 お互いに弱い人間ではあるけれど、折にふれてこういう反省も加えてみたい。 07:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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