【当然のこと】 ”べからず”とか”すべし”とか”ねばならない”とか、命令的で強制的で禁欲的で、だからどうにも心の重たい言葉は、人から敬遠される。ことに近頃のように、自由で開放的で、放恣なまでの世相からしたならば、人として当然厳しく求められることも、それが当然の要求でなくなって、不当なことのように思われてしまうような気配である。 世の中の厳しい移り変わりの一過程として、これも止むを得ないと言えばそれまでだが、それにしても、人として当然なさねばならぬこと、当然つとめるべきこと、当然果たさねばならぬこと、当然考えねばならぬこと、そして当然責任を持たねばならぬことなどは、いつの時代にもどんな人にも、当然として受け取られなければなるまい。この当然の観念が薄れたら、世の中のしまりがなくなり、人々の幸せも失われる。 人として当然なさねばならぬこと、当然つとめるべきこと、当然果たさねばならぬこと、当然考えねばならぬこと、そして当然責任を持たねばならぬこと……それらを不当なことに押しやっていないか、お互いにもう一度よく反省してみたい。 04:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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