【甘える】 子供が親に甘えているのはかわいいけれど、一人立ちの歩みの時になっても、なお甘えの姿勢でいるのなら、親もいささかうとましくなる。だから時に厳しくもするのだが、甘えに馴れた心では、その厳しさが素直に受け止められない。だから、裏返しの不平となり不満となり、やがては互いに嘆きとなり怒りとなる。 甘えるのは、甘えられる相手があるからである。しかし昨今の厳しい世相の中では、甘える相手もなければ、甘えさすゆとりもなくなりつつある。にも関わらず、なお甘えの姿勢で歩もうとすれば、事々に思いがはずれて、いたずらに心を暗くするだけである。そのゆとりのない厳しい現実の中で、みんなが甘え合っていたら、心暗きままにやがてはみんなが倒れてしまう。 大自然は常に生成発展している。しかしその理法は厳しく、微塵の甘さもない。人皆の営みも同じことである。甘えの姿勢からは、絶対に生成発展は生まれないのである。 窮屈にしろというのではない。厳しさに耐えてこそ、本当の心の明るさと豊かさがあることを知っておきたいのである。 09:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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