【若鳥よ】 若き羽根を力の限り広げて、未知の世界へのまろびつころびつの旅立ち。巣の外には、青空に続く果てしなき自由というものがあるのだ。 そこでたとえ厳しい風に吹きさらされようと、巣の外の自由の中でこそ、自ら鍛えられ、育っていくと若鳥は信じる。覚悟する。 しかし、住み慣れた親の巣のぬくもりから飛び出ようとする一抹の頼りなさ、心細さが今さらに身にせまる。だから自らの非力のもどかしさに、チイチイと精一杯の声を張り上げる。 親鳥はそんな若鳥にハラハラしつつも、自分が巣立っていった、かつてのあの日を思い出す。そして無量の思いの中で、我が若鳥に祝福を与える。 鳥も人間も、いつかは巣立ちの時がくる。ひとり立ちの時がくる。そのひとり立ちの積み重ねが、新しい時代を次々と生み出していくのである。 若鳥よ。烈風に身をかがめるな。はばたけ。まろびつころびつ限りなくはばたけ。 02:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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