【次善の策】 人がこの世に生きていく限り、やはり何かの理想を持ちたい。希望を持ちたい。それもできるだけ大きく、できるだけ高く――志低ければ怠惰に流れる。 最高、最大、最善、最良とにかく”最”の字のつく理想を持ちたい。希望を持ちたい。そこから自他ともの暮らしの高まりも生まれてくる。 しかし、いかに最善、最高を目指しても、何事もそう一挙には望めない。最善に越したことはないけれど、現実にはそれが許されない場合がしばしばある。それを押せば無理が起こる。悩みが起こる。そこで次善の策ということが大事となる。 次善は最善ではない。しかし次善だからとて軽んじてはいけない。落胆していけない。次善は最善に達する一つの大切な道程なのである。 お互いに、最善を望むあまりにこれにとらわれ、次善の策の大事なことを、見忘れてはいないか。 時と場合によっては、次善の策が、またそれで最善の策ということもありうるのである。 03:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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