【敵ながら】 自分はそれこそ真剣で一生懸命で、他の誰にも負けないと思っているのだが、他人もまた真剣で一生懸命で、それぞれの持ち味を黙々と努力している。神様から見たら、ああみんなよくやっている、あれもよしこれもよし、みんなそれぞれにそのよさを生かし合えば、ということになるのだが、人と人との間ではなかなかそうはまいらない。 自分は真剣だが他人は不真面目だと錯覚したり、負けまいと思うとらわれから、ことさらに他を無視してみたり、けなしてみたり、誠に心せまい姿になりがちである。そしてよさとよさとを生かし合うどころか、互いのよさを減殺し合って不信の心を高め、人間同士のせっかくの総合的な働きを低めている。 戦いにおいては、敵を知り己を知るということが一番大事だと言われている。”敵ながらあっぱれ”という昔の武将の言葉は、相手をも己をも正しく素直に評価する心のあり方を示しているとも言えよう。 お互いに”敵ながらあっぱれ”と言い得るほど、相手を知り己を知り、互いの価値を正しく認識評価しているのだろうか。 03:30 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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