【定めなき日々に】 人の世は定めなきものとは言いながら、どうにも昨今の世の中は、誠に定めなく日々にゆれ動く。ゆれ動くのも一つの進歩の姿ではあるけれど、定めなくゆれ動くのは、あてどもなくさまように等しい。だからこそ、人は不安におちいる。これからどうなるのか。先々どうなってゆくのか。 老いた人はわが老いゆく先に不安をおぼえ、若い人は定めきれぬ明日への道に焦燥を感じる。一家団欒の中にも、育ちゆく子供たちの行く末に、希望と不安が入り混じる。 人それぞれに、人それぞれの思いを込めて、あれこれと案じはするけれど、所詮は案じきれない人も世である。この世の中である。 先は先にまかせよう。ともかくも大事なことは、我が足元、今日ただ今の出発点に誤りなきかを、自他共に素直に反省することである。 その反省が刻々に積み重ねられ、今日ただ今の出発点が刻々に正されてゆくならば、一歩一歩の安心の道が必ずひらけてくる。 先の先を案ずるよりも、まず今日ただ今の素直な反省が求められるのである。 05:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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