【たしかめる】 自分の目で身、自分の手でたしかめる。これほどたしかなことはないけれど、ともすればお互いに、自分の目で届く範囲、手に触れる範囲のたしかさに捉われて、これがすべてなり、これがまさに”世界”なりと速断しがちである。 目で身、手でたしかめるたしかさは間違いない。しかし、自分の目の届かないところ、手に触れ得ないところにも、さまざまな人がいてさまざまな考えを持ち、さまざまな働きをしている。 これもまた間違いのない”世界”なのである。 そうとすれば、お互いに今少し謙虚でありたい。すくなくとも、自分の目と手の枠を超えた”世界”に対して、謙虚に耳を傾け、これを吸収する柔軟な心を持ちたい。これがすなわち自分をひらくことで、同時にまた人をひらき、国をひらき、世界をひらく道にも通じてくるのである。 果てしない対立に激動する昨今、真の進歩と調和を生み出すために、お互いに”たしか”と思っていることを、もう一度たしかめあってみたいものである。 06:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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