【耳を傾ける】 よく聴こうと思えば、自然に身体が前に出る。耳を傾ける。耳を傾ければ、一言一句がシンシンと胸に染み渡って言外の言すらも、聴こえる思いがする。 だから、人の言葉が、我が身の血となる。肉となる。血となり肉となって、心豊かに更に新しい知恵がわく。 人の言に耳を傾けない態度は、自ら求めて心を貧困にするようなものである。どんな賢人でも、その人ひとりの知恵には限りがあって、だから自分の知恵才覚だけで事を運べば、考えが頑なになる。視野が狭くなる。 世の中の慌ただしさに追われて、事を急ぐあまりに、ともすればひとりの知恵、ひとりの判断で事を処しがちな今日この頃である。 しかしやはり、他人の言はよく聴きたい。どんな人の言葉も、どんな人の考えも、それが真剣であればあるほど、身を乗り出すほどの思いで、よく聴きたい。一人よりも二人に、二人よりも三人に、できるだけ多くの人から、できるだけ多くの話を聴いて、そして我が心を養い、我が知恵を誤りなく豊かにしたい。 07:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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