【思いやる心】 夏の終わりの田舎道。厳しい残暑の田舎道。雨が降らないから道が乾いて、一日一日と水気がなくなっていって、パサパサのポクポクの田舎道。 土の粒子をお互いにつなぐものは水分で、だからその水分がなくなったら、土はバラバラ。だんだん細かくなって、ちょっと風が吹いても、まるで砂漠のように舞い上がる。潤いのないパサパサのポクポクの田舎道。 人と人とを互いにつなぐものは、お互いに相手のことを思いやる心。ちょっとしたことにも、思いやる心から泉がにじみ出る。その潤いがなくなったとき、人と人との間は、パサパサのポクポク。細かい土の粒子のような、何のつながりもない人間の寄り集まりになって、ちょっとしたことにも、個々バラバラに舞い上がる。 どっしりとした大地を支えるものは水。どっしりとした人間の共同生活を支えるものは、他を思いやる心。世の中がどんなに変わっても、お互いにこの心の泉までも枯らしたくないと思う今日この頃である。 01:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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