【責める】 他人を責めるということは、本当は中々に容易ではない。責められる方も嫌ならば、責める方も決して気持ちの良いものではない。できればお互いに責め合わないでいたいのだけれど、神ならぬ身、時にはやっぱり責めたくもなるし、また責められて気のつくこともある。だから、責める責められるということは、人と人とが寄り合って暮らしていくこの世の中では、避けることのできない一つの人間の宿命なのかもしれない。 そうとすれば、せめてこの宿命を労わり合うような、心の通い合った姿の中で、人間らしく責めてみたい。責められてみたい。動物なら噛み合い血を流すしか手段はないかもしれないが、人間には怒りを愛に代え、憎しみを労わりに代えるだけの心の働きが与えられている。その心の働きを精一杯に傾けてみたい。難しいかもしれないが、その難しさを知った上での責め合いでありたいのである。しかし、もっと難しいのは、自分で自分を責めるということであろう。 責めるということは、いずれにしても中々に容易でないのである。 06:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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