【自分と他人】 もみじの手に澄んだ瞳の可愛い我が子。その可愛いところはみんな自分に似ているように思えて、我が子が笑えば自分も笑い、舌を出せば舌を出し、顔をしかめれば思わずこちらもヒョットコ面。まさに我が分身。時の経つのも忘れてしまう。 それもやがては成長する。そして、一人の人間としての芽生えの中で、親の意にそぐわぬ振る舞いがはじまってくる。何とまあ聞き分けのない子と憎らしくも思うけれど、よく考えてみれば、そのガンコなところもみんな自分に似ているように思えて、文句を言いながらも、そこに我が影を見る思い。 親子だけではない。他人とても同じこと。他人も人間。神でもなければ鬼でもない。同じ人間ならば、他人も我が分身、我が影。その優れたところは我が内にもあり、その劣れるところもまた我が内にある。 時に口喧嘩をしながらも、親子に切って切れぬ情愛があるように、時に厳しくその非を責めつつも、切って切れぬ人間としての情愛を自他の仲で抱き続けたい。 02:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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