【このめでたさ】 天地の恵みをうけてこの世に生まれ、世と人の守りの中ですくすくと育って、それでただ自分のことだけを考えての日々であるとすれば、これは誠に寒々とした人生と言えよう。 自分の幸せを考えるのはいわば人間の一つの本性で、だからそれはそれで構わないけれど、同時に他人の幸せをもあわせ考え、人と人にと願うその思いの中に、人間として真に充実した日々が生み出されてくるのではあるまいか。 どんな小さなことでもよい。どんな一隅にあってもよい。やっぱり、人に尽くし、世に尽くし、自分も幸せならば他人も幸せ、そんな働きをしてみたい。そんな支えになってみたい。 結婚のめでたさとは、つまりは縁を得た男女が一つになって、この働き、この支えの力を、更に豊かに、更に潤いあるものにするところにある。別に難しく考える必要はない。今日の一日を、そして明日の一日を、二人の力で、すこしずつ、すこしずつ充実させてゆけば良いのである。その怠りさえなければ、結婚のこのめでたさは、世の人の祝福を受けつつ、限りもなく続くであろう。 01:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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