【軽々しくは】 たった一つしかない生命というけれど、お互い人間の身体は、実は三十三兆という気の遠くなるほどのたくさんの細胞が、神業とも言うべき巧みさで組み合わされて、その調和ある働きによって、それで見事に成り立っているという。 なかでもその素晴らしさは、頭の中の大脳の表面。そこには百四十億もの神経細胞がギッシリつまっていて、それらがチカチカかパチパチかは知らないが、ともかくも妙なる作用をして、それで始めて人間としてのものが考えられるという。 見られるものならば見てみたいと、ソッと我が頭を撫でてみるものの、実はその百四十億の神経細胞は、まず普通人の場合、働いているのはごく一部で、神に近い天才と言われる人でも、未だ嘗てその細胞全部を生かしきった人はいないのである。 そうとすればお互いに、もうこれしか考えられないとか、これこそ絶対とか、自分だけが正しくて他は間違いとか、そう軽々しくは言えないような気がしてくる。 もう一度謙虚に考え直してみたい。もう一度素直に学び直してみたい。 10:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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