【かわりはない】 我が子はかわいい。何人いてもかわいい。一人だからかわいくて、五人もいればかわいくない。そんなものではない。五人いても十人いても、誰かが病気でもすれば、我が命にかえたいほどの祈りに立つ。一人ひとりがかわいくて、一人ひとり我が命なのである。 科学の進歩につれて、驚くほどに物が大量に作られるようになった。一枚一枚の手作りの紙が、今は流れるようにすかれてゆく。たくさんの物があって、たくさん使えるのである。だから、ついつい雑に粗末に扱いがちである。 しかし、手ですかれた紙も、紙そのものの値打ちには何の変わりもない。押しただくほどにしなくとも、一枚一枚労わるように使いたい。子を思う心で使いたい。そこに心の豊かさがある。人間の豊かさがある。 そして、この心を失えば、物の豊かさが、暮らしの真の豊かさに結び付かなくなるのである。 今日この頃の、ありあまる物の中でお互いに三省四省してみたい。 03:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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