【大らかに】 日本には、昔々の大昔から、八百万の神々と言って、その頃の人の数よりも、遙かに多い神様がおられたという。そんなに多いのは、人間一人ひとりにだけでなく、小さな石、可憐なタンポポ一本一本に至るまで、それぞれにそれぞれの神様が守っておられるからで、その神様方の守りのお蔭で、人間も石もタンポポも、おのおのもその使命を全うしているということになっている。 宗教の立場から見て、その受け止め方が正しいのかどうか知らないが、口がなくて語り合えぬ石同士でも、それぞれの神様が代わって語り合い、それでそれぞれに生かされている。 人間でも、時に生身の人間同士、口も利きたくはないということもあろうけれど、このままではお互いに不幸で、お互いに生かし合えぬと、それぞれの神様が、何とか和解の道はないかと、話し合っておられるはずである。 そう思えば大らかになる。大らかなのが、古来の日本精神である。そして、そんな大らかな日本精神が、世相混迷の今こそ必要なのである。 06:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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