【心のぬくもり】 人の心は暖かくもなれば冷たくもなる。手に取ってその暖かみ、冷たさははかるわけにはいかないけれど、心の冷暖は温度計でははかる以上の正確さで、人から人に伝わっていく。その伝わり方は、口先でもなければ、ジェスチャーでもない。心と心のジカの触れ合いである。 それにしても今日この頃の世の中、心のぬくもりの何と薄くなったことか。 頭が良くて、口先が巧みで、理が立って、それでなお寒々とした心の気配りしか伝わらない人の何と多いことか。そうした人と人との交わり。そこには、ジーンと胸に響く感動もなければ、互いに慕い寄る情感も生まれてこない。 感謝の心がないのである。ありがたく思う心が薄れてきたのである。米一粒にも天地の恩を感じ、人の情けに涙したあの日本人の心のぬくもりはどこへ行ったのであろう。 音もなく崩れゆくこの日本人の心を、慄然とした思いで省みたい。このままでよいのかと自問自答してみたい。何事も決して他人事ではない。自分のことと受け止めたいのである。 05:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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