【自分を眺める】 ある日、荘子が道を歩いていると、沢の中に一羽の鳥が何かをねらって立っている。捕えようと近寄ったが鳥は逃げようとしない。見ると鳥は一匹の蛙を食おうと伺うのに夢中で、自分の気配にい気づかないらしい。 一方、ねらわれている蛙もまた逃げる気配がない。実は、蛙は蛙で目前の一匹の羽虫を食べようとして、自分をねらう鷲の存在に気付いていなかった。 その状況を察した途端、荘子は恐怖を感じて、杖を投げ捨て逃げ出したという。その理由はなぜか。 鷲も蛙も他を害することに捉われ、己を害そうとする存在に気づかない。待てよ。自分も今、鷲をねらおうとしているが、同様にもっと強力な誰かが自分を殺そうとしているかもしれない、と自らの危険を悟ったからである。 人は常に自分なりの道理で行動する。それは自然なことである。ただ、より広い視野で自分の行いを眺めれば、自分とは違った道理も見え、より思慮深くなれるのではないだろうか。成長のために、他人の目線で自分を眺める修養を心がけたいものである。 01:00 コメント(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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